茨城の逆襲

トピックス, 地域活性本

11年9月 刊行

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シリーズ 笑う地域活性化本
タイトル 茨城の逆襲
タイトル読み イバラキノギャクシュウ
サブタイトル ブランド力など気にせず「しあわせ」を追究する本
著者 岡村 青
著者読み オカムラ アオ
出版社 言視舎
発売日 2011年 9月 27日
本体価格 1400円
ISBN 978-4-905369-12-7
判型 四六判並製
リード文 都道府県魅力度ランキングで茨城は2年連続最下位。でも太陽、水、農業、方言、歴史、人、「都会」のマネをしない笑う地域活性化本!
解説・目次 ご注意ください。「いばらぎ」ではありません。
「いばらき」です。
都道府県魅力度ランキングで茨城は、今年も2年連続で最下位。では、本当にいばらきには魅力がないのでしょうか。もちろん違います。それは「風評被害」であるということを、おもしろおかしく立証するのがこの本です。太陽、水、農業、方言、歴史そして人……茨城には「都会」にはない価値があふれています。「都会」のマネをしないが、本書の基本姿勢です。
笑う地域活性化本!
★目次
▼プロローグ
▼1 それでもやっぱり茨城県は不幸なのか?……「おら、こんな村やだぁー」といって東京さ/ご当地も知らない「ご当地ャ塔O」/私鉄廃止で無残な沿線/ゆるキャラ「ハッスル黄門」ハッスルすれど/観光?劣国?茨城県 ほか
▼2 日本一で逆襲……農産物生産日本一/ビールで味わうしみじみふるさと/納豆?王国?バンザーイ ほか
▼3 茨城ことはじめで逆襲……うな丼/あんぱん/日本茶輸出/ワイナリー ほか
▼4 茨城のB級路線で逆襲……「ねばり丼」でねばる/茨城空港/B級グルメ しし鍋/茅葺き屋根/コロッケ旋風 ほか
▼5 茨城のマンパワーで逆襲……水戸黄門そっくりさん/大道芸パワー/相撲甚句/守谷レスキュー隊 ほか
著者プロフィール フリージャーナリスト。地域に根ざしたルポを得意とする。
著書『毒殺の日本史』(現代書館)、『地域の活性化は矢祭町に学べ』(彩流社)等。


『茨城の逆襲』担当編集部より

7月に刊行した『青森の逆襲』も、おかげさまでご好評をいただいておりますが、今度の新刊は『茨城』です。

今年の「県魅力度ランキング」でも、茨城県はまたも最下位という結果でした。この調査では、09年から3年連続です。たしかに、県名が「いばらき」であることを知らない人が多数存在する(本書の著者ですらそうで、編集担当は意識もしていませんでした)くらいですから、注目度があまり高くないことは間違いないでしょう。
しかし、それがどうした、というのが本書の立場です。

だいたい県についての「魅力度」などという曖昧なものに、一喜一憂すること自体ナンセンスなのです。調査会社の勝手な基準や都会の尺度など気にせず、独自の価値を追究すべきだ、というのが本書の主張です。

もっとも、茨城は「観光劣国」で宣伝が下手、とは本書の見解でもあります。とくに1章をご覧になるとおわかりになるかと思いますが、一般的な観光資源は多数あるのに、うまくアピールできていないうらみはあります。そのへんはもっと上手くやってほしくはありますが、著者がこれぞと推す事柄が、2~4章で展開されています。そして、「活性化」を担うキーパーソンが5章で紹介されます。

以上はかなり個性的な(偏った)セレクトだとは思いますが、その地域の「活性化」はお仕着せで成り立つわけがありません。そこに住まう方が、ご自分で「いいところ」を見つけるしか方法はないのだと思います。本書はその発見のヒント、発想法のヒントになる、と確信しております。