「責任能力」をめぐる新・事件論

トピックス, 社会問題

2024年4月刊行

マスコミはなぜ報道を避けるのか

法を犯した障害をもつ人々の「責任能力」はどのように裁判で争われてきたのか

タイトル 「責任能力」をめぐる新・事件論
サブタイトル 「かれら」はどのように裁かれてきたのか
著者 佐藤幹夫
発売日 2024年 4月
本体価格 2400円
ISBN 978-4-86565-274-1
判型 四六判・並製
リード文 マスコミはなぜ報道を避けるのか?障害をもつ人々はなぜ支援からこぼれ法を犯したのか。「責任能力」はどのように裁判で争われてきたのか。「かれら」の事件に20年以上にわたって向き合ってきた著者が検証する著者独自の事件論の集大成
解説・目次 マスコミはなぜ報道を避けるのか
★障害をもつ人々と事件――「かれら」はなぜ支援からこぼれ、法を犯すところまで自らを追い込んでしまったのか。司法はどのように裁いてきたのか。「見えないこと」「ふれたくないこと」にされてきた「かれら」の事件に20年以上にわたって向き合ってきた著者が、あらためてこれを検証する。著者独自の事件論の集大成。
★「責任能力」はどのように語られ、裁判で争われてきたのか――さまざまな難題や固有の論議のあり方が消され、「責任能力があった/なかった」という択一的な理解に回収され、単純化されてしまう。…一種の思考停止の状態のまま「責任能力」という言葉だけが独り歩きしてきたのではないか。(本文より)

★目次
★1「レッサーパンダ帽男」の罪と罰
★2 刑罰か療育か‐少年の裁判がはらんだジレンマ
★3 知的障害と刑事裁判‐その難しさはどこにあるのか
★4 ある判決、噴出する批判―「アスペルガー症候群」と裁判員裁判
★5 「逆送少年」の刑事裁判について
★6 少年たちの「犯罪予防」はどこまで可能か
★7 佐世保の事件と『絶歌』を読む―少年の「更生」とはなにか
★8 なぜ「責任能力論」だったのか
★9「刑法三九条削除」論の向こうにあるもの
★10 裁判で「責任能力」はどのように争われたのか

著者プロフィール 1953年、秋田県生まれ。2001年よりフリーランスとして、執筆や、雑誌・書籍の編集発行に携わる。1987年より批評誌『飢餓陣営』を発行し、現在57号。
主な著書に『自閉症裁判』(朝日文庫)、『知的障害と裁き』(岩波書店)、近刊に、村瀬学との共著『コロナ、優生、貧困格差、そして温暖化現象』(論創社)、『津久井やまゆり園「優生テロ」事件、その深層とその後: 戦争と福祉と優生思想』(現代書館)がある。