青森の逆襲

トピックス, 地域活性本

11年7月中旬 刊行

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シリーズ 笑う地域活性化本
タイトル 青森の逆襲
タイトル読み アオモリノギャクシュウ
サブタイトル “地の果て”を楽しむ逆転の発想
著者 福井 次郎
著者読み フクイジロウ
出版社 言視舎
発売日 2011年 7月 19日
本体価格 1400円
ISBN 978-4-905369-06-6
判型 四六判並製
リード文 笑う地域活性化本!新幹線が開通しても青森は地の果て?自然・歴史・文化・町おこしなど過去・現在・未来から「青森の幸せ力」を探る
解説・目次 笑う地域活性化本!新幹線が開通しても、やっぱり青森は地の果て、辺境、遅れた土地なのでしょうか。たしかに不便なことは多々あります。しかし、都市がとうの昔になくしてしまった自然があります。独自の歴史・文化もあります。人材も豊富です。イベントは桜と「ねぶた」だけではありません。各地で競い合って町おこしも始まっています。過去・現在・未来から「青森の幸せ力」を探ります。★目次▼プロローグ ないないづくしの青森▼第1幕 やっぱり青森は不幸か……我が哀しき故郷、青森/最果ての地、青森/落人の隠れ里、青森/通じない言語と、ごたく文化 ほか▼第2幕 どっこい青森の幸せ……青森は縄文のまほろば/美しい青森の自然/四季折々に感ずる青森の豊かさ/「稀人信仰」が生んだリンゴと桜 ほか▼第3幕 ほらほら青森の幸せ……軌道に乗り始めたプロジェクト/田舎館たんぼアートと津軽庭園/横浜町菜の花フェスティバル/五所川原立ちネプタ/地吹雪ツアーと太宰観光/南郷ジャズフェスティバルと津軽三味線 ほか
著者プロフィール 1955年青森県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。現在青森県立高校教諭。映画と歴史の関わりについて独自の論を展開中。著書『「戦争映画」が教えてくれる現代史の読み方』『コロンブスはなぜアメリカ大陸に渡ったのか』『「カサブランカ」はなぜ名画なのか』(以上、彩流社)ほか。


担当編集より

福井次郎著『青森の逆襲』をお届けします。
『群馬の逆襲』『高知の逆襲』『北海道の逆襲』と続けて刊行(いずれも彩流社刊)し、当該地域でご好評をいただいてまいりました本シリーズですが、これまでも実質的に発行元でありました弊社・言視舎が独自の取次口座を取得したことにともない、本書から「言視舎刊」というかちで刊行することになりました。これからも「地域」にいい意味でこだわった企画を出してまいりますので、ご注目いただければ幸いです。

さて、青森です。大震災以後、東北の地方について考えることは、日本という社会の行く先を考えることと同義になりました。青森という土地が歴史的に(とくに近代以降)置かれてきたポジションは、決して良好なものではありません。ひとことで青森イメージをいうと「最果て」ということになるでしょう。つまり、その北に北海道があるにもかかわらず、竜飛岬は「北のはずれ」と歌われるのです(@「津軽海峡冬景色」)。こうしたことについての例証は枚挙の暇がありません(本書「第1幕」参照)。

では、青森はこの事態に甘んじ、ずっと暗い生活を営んできたのでしょうか。もちろんそんなわけはありません。
「たしかに青森はさまざまな意味でおくれている。しかしおくれているからこそ残った良さ、そしておくれたからこそ描ける未来への展望、そうしたものがあるのではないか」(本書「エピローグ」より)ということです。「おくれている」という逆境を笑い飛ばし、たとえば豊かな自然と文化を楽しんで生きてきた力が、青森にはあるのです。そして、この逆境を笑い楽しむ生き方・姿勢こそ、必ずや東北の復興につながるということができるのではないでしょうか。

本気で、一極集中の危うさを検討しなければならなくなった現在、地方に住む誇りと楽しさを具体的に語ることは、ひじょうに重要なことだと思います。この意味でも本書は、時期にかなった1冊だと考えます。


『青森の逆襲』につきまして、誤りがありましたので訂正し、お詫び申し上げます。


11年8月11日の東奥日報、文化欄の「書評」コーナーに
『青森の逆襲』が取り上げられました

【青森県を理解するため、イメージするための情報が満載。なかでも、「青森=落人隠里」説や、寺山修二と澤田教一の隠れたライバル関係も興味深い。】
【新たなエンターテイナーの誕生を喜びたい】と紹介されています。


11年8月13日の陸奥新報、文化欄の「書評」コーナーに
『青森の逆襲』が取り上げられました

それぞれの「逆襲」を開始せよ

【青森県についての概説ではなく、著者自身の人生を重ね合わせた「私説青森県」ともいうべき内容で、エピソードのひとつひとつに妙な説得力があり思わず引き込まれる】
【著者の「集団就職列車」見送りの思い出や演劇映画の紹介などからさまざまに語られる青森県の歴史、自然、伝説、文化の語り口から愛情が伝わってくる】
【あくまで福井氏の個人的な「青森論」……それが面白さの所以】
と紹介されています。全文はこちらをご覧ください。

プロローグ「ないないづくしの青森」で「ディズニーランド家族旅行が人生の一大事業」である青森県の不便さを嘆き、
続く「わが哀しき故郷、青森」で始まる第1幕では、「集団就職列車」見送りの思い出から、井沢八郎、永山則夫、さらに寺山修二と自身の接点に言及しています。
そして、
津軽と南部の対立、義経伝説、「ごたく」文化、縄文遺跡、白神山地、「地域おこし」の「田舎館村田んぼアート」「横浜町菜の花フェスティバル」「地吹雪ツアー」などから、
終盤、「三沢」のキーワードから寺山修二と沢田教一や、美術家奈良美智と映画監督五十嵐匠の「ライヴァル物語」といった著者の私説が語られています。
それぞれの思いで、著者の個人的な青森論を楽しんでみてください。


11年8月18日の夕刊フジ
BOOK Guide のコーナーに『青森の逆襲』が紹介されました

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逆境を笑い、楽しむ生き方は
必ずや東北の復興につながります!