石原莞爾

トピックス, 文芸

ISBN 978-4-86565-014-3

15年3月刊行

石原莞爾を知らずして現代の戦争と平和は語れない

978-4-86565-014-3

言視舎新シリーズ〈言視舎評伝選〉

シリーズ 言視舎評伝選
タイトル 石原莞爾
タイトル読み イシハラカンジ
著者 渡辺望
著者読み ワタナベノゾム
出版社 言視舎
発売日 2015年 03月
本体価格 2700円
ISBN 978-4-86565-014-3
判型 四六上製
ページ数 270
リード文 石原莞爾を知らずして現代の戦争と平和は語れない。満州事変の首謀者、2・26事件の鎮圧者、世界最終戦争の予言者、日本人ばなれしたスケールと構想力で時代を疾駆した軍人・石原莞爾の思想の全体像に迫る書き下ろし評伝。
解説・目次 石原莞爾を知らずして現代の戦争と平和は語れない
満州事変の首謀者にして、2・26事件の鎮圧者、そして世界最終戦争の予言者、軍人をはるかにはみ出す軍人・石原莞爾とは何者だったのか? 彼の生涯につきまとう「謎」を「人生の四つの要素」――宗教家的要素、思想家的要素、軍人的要素、政治家的要素――から解き明かし、思想の全体像に迫る書き下ろし評伝。
日本人ばなれしたスケールと構想力で時代を疾駆した軍人・石原莞爾の深部に迫る
★石原の評伝を記すにあたって、時系列にそのまま沿ったオーソドックスな方法は避けるようにした。(中略)私は、石原の人生的時間を、時系列的記述とは一線を画し、「人生の要素」毎に四分割し、それらの要素から石原を論じることとした。四つに分割された要素とは、「石原莞爾の宗教家的要素」、「石原莞爾の思想家的要素」、「石原莞爾の軍人的要素」、「石原莞爾の政治家的要素」である。(中略)この方法によって、さまざまな出来事や作為が混在してとらえにくい石原の人生の時間の流れをよく整理して考えていただけるのではないかと思う。「日本人らしくない日本人」石原を、日本人である私が論じるには、このようなオーソドックスでない方法の方が相応しいのであろう。……本文「序」より
★目次
▼1 日蓮仏教の信徒として 宗教家・石原~天皇主義と「異宗教」、国柱会の力 
▼2 人種戦争の理論家として 思想家・石原~偽史と架空戦記、人種戦争 
▼3 歴史の風雲児として 軍人・石原~石原と満州、世界史の舞台へ、二・二六事件
 
▼4 挫折した理想家として 政治家・石原~心優しき独裁者、誤算と挫折
著者プロフィール 一九七二年群馬県生まれ。早稲田大学大学院法学研究科(刑事法研究室)修了。二〇〇八年以降、西尾幹二氏に師事し、雑誌やインターネットで言論活動を展開する。
著書に『国家論』(総和社)、『嶈介石の密使 辻政信』(祥伝社新書)、『日本を翻弄した中国人 中国に騙された日本人』(ビジネス社)などがある。