東工大・田辺研究室「他人実現」の発想から
トピックス, イノベーション・MOT, ビジネス・経済10年5月 刊行
技術経営(MOT)大学院で抜群の人気、東工大・田辺研の強さの秘密を解明!
日本型イノベーションのジレンマとは?
グローバル化時代における日本の技術戦略はどうあるべきかを徹底討議、提案。
キーワードは「他人実現」
シリーズ | 理科少年シリーズ④ |
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タイトル | 東工大・田辺研究室「他人実現」の発想から |
タイトル読み | トウコウダイタナベケンキュウシツタニンジツゲンノハッャEカラ |
サブタイトル | 最強のMOTとイノベーションを目指して |
著者 | 田辺孝二・平岩重治・出川通 |
著者読み | タナベ コウジヒライワシゲハルデガワトオル |
出版社 | 彩流社企画 |
発売日 | 2010年 4月 15日 |
本体価格 | 1600円 |
ISBN | 978-4-7791-1066-5 |
判型 | 四六判並製 |
リード文 | 技術経営(MOT)大学院で抜群の人気、東工大田辺研の強さの秘密を解明!グローバル化時代における日本の技術戦略を徹底討議。 |
解説・目次 | ★技術経営(MOT)大学院でも、群を抜いて人気の東工大MOTの強さの「秘密」を解明。★「日本型イノベーションのジレンマ」とは何か。それを乗り越えるにはどうしたらいいのか。★グローバル化時代における日本の技術戦略はどうあるべきかを徹底討議・検証・提案する。★キーワードは「他人実現」! 産学官連携の現場の知恵を満載。 |
著者プロフィール | 田辺孝二−東工大大学院教授。経産省中国経済産業局長などを経て現職という異色の経歴。監修書に『技術とイノベーションの戦略的マネジメント』ほか。平岩重治−東工大卒業後、マツダ入社。経営企画本部長、ヨーロッパマツダ社長、常務。退任後イノベーションを志す企業、若者への応援を続けている。出川 通−工学博士。(株)テクノ・インテグレーションを創業、代表取締役。多くの大学で客員教授を歴任。著書『理科少年が仕事を変える、会社を救う』など多数。 |
『東工大・田辺研究室「他人実現」の発想から』
担当編集部より
本書の話題の中心・田辺孝二氏はユニークな経歴の持ち主です。経済産業省のバリバリのキャリア官僚だったのですが、官僚らしからぬ発想でチェレンジを重ね、天下りすることなく、働きながら東工大の博士をとり、さらにその先生になりました。大学でも産官学連携などユニークな取り組みを続けています。昨今「日本のガラパゴス化」ということがしばしばいわれますが、その事態を95年の段階で指摘し、学会等で発表したのは田辺氏です(本文131ページ)。
本書では、技術経営やイノベーションをめぐる現在の日本の問題点を指摘すると同時に、「混迷をフロンティアに変える」さまざまな発想の転換の方法を提起しています。そのひとつがキーワードとしての「他人実現」です。この発想が「日本型イノベーションのジレンマ」を超えるキーとなります(本文87ページ~)。
また、グローバルかつ地域の活性化を視野に入れた経産省時代の「島根県民ファンド」の取り組み、実社会で実現された東工大でのプロジェクト研究など、理念だけでなく具体的な事例も紹介しています。平岩重治氏、出川通氏という聞き手二人が、豊かな視点を提供していることも特筆したいと思います。