増補版「ケア」を謳わないケア

トピックス, 哲学・思想・心理・教育

2025年11月刊行

丁寧な理論的検証、徹底した現場からの発想で、ケア理論と実践の新地平を切り拓く

シリーズ シリーズ現場から
タイトル 増補版「ケア」を謳わないケア
サブタイトル 児童養護施設・心理職の視点から
著者 内海 新祐
発売日 2025年 11月
本体価格 2500円
ISBN 978-4-86565-303-8
判型 四六判・並製
リード文 虐待を受けた子どもたちをどのようにケアしたらいいのか? そもそもケアとは? 地についた思考、丁寧な理論的検証、徹底した現場からの発想で、ケア理論と実践の新地平を切り拓く
解説・目次 虐待を受けた子どもたちをどのようにケアしたらいいのか? そもそもケアとは? 地についた思考、丁寧な理論的検証、徹底した現場からの発想で、ケア理論と実践の新地平を切り拓く

★目次
序章 虐待を受けた子どもの回復と成長を支える生活の中の支援

第1部 ケアの手がかり
第1章 アタッチメント理論を現場にどう生かすか
第2章 アタッチメントをリレーする
第3章「ある」と思うことによって「あるようになる」もの
第4章「試し行動」は「試して」いるのか?
第5章 薬の力と人の力
第6章 脳を知ることの意味 ※増補
第7章「解離かもしれない」と思ってみることの効用

第2部 子育ての困難をどう乗り越えるか
第8章 体制をめぐる課題
第9章 最高に難しいことを、ついでにやる
第10章 困った時にどうしているか
第11章 親をめぐる困難
第12章 暴力について
第13章 私の仕事の魅力と困難

第3部 臨床とその周辺
第15章 周辺の厚みがもたらすもの
第16章 ふつうのおばさんの滋味
第17章 時間と自分は同じ
第18章 貧困と「ほとんど破壊的といってよい精神状態」について
第19章 翻訳と臨床の出会うところ
第20章 性暴力、その加害性を定位するために
第21章 共存と共生-感染症と優性思想に寄せて

著者プロフィール 1973年神奈川県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。
社会福祉法人旭児童ホーム心理療法担当職員。東洋英和女学院大学大学院、学習院大学大学院、お茶の水女子大学、非常勤講師。公認心理師、臨床心理士。
著書に『児童養護施設の心理臨床―「虐待」のその後を生きる』、『子ども虐待を考えるために知っておくべきこと』(共編著いずれも日本評論社)