混迷を生き抜くための戦後史再入門

トピックス, 社会問題, 近過去

2026年1月刊行

「戦争」の時代に!
現在考えるべき課題がここにある!

タイトル 混迷を生き抜くための戦後史再入門
サブタイトル 敗戦から現在へ、思考のレッスン
著者 髙橋 順一
発売日 2026年 1月
本体価格 2200円
ISBN 978-4-86565-304-5
判型 四六判・並製
リード文 「戦争」の時代に!現在考えるべき課題がここにある!「アジア・太平洋戦争」でなければならない理由。消費社会の進行と新自由主義の台頭は同時並行現象である。ポスト・モダニズムとは何だったのか? 国のかたちをどうするか?
解説・目次 「戦争」の時代に!
現在考えるべき課題がここにある!
★日本はアメリカにだけ負けたのか? 「アジア・太平洋戦争」でなければならない理由
★「犠牲者」意識による「不戦」は力をもたない
★「戦争責任」が曖昧なままなのはなぜか?
★ナショナリズムに繰り返しなだれ込む深層構造
★安保闘争と「戦後思想」との関係とは?
★「高度成長」による思考・思想の構造変化
★消費社会の進行と新自由主義の台頭は同時並行現象である
★「ポスト・モダニズム」とは何だったのか?
★「戦争国家」に抗するには?
★国のかたちをどうするか?

今、全世界的に見ても「戦後」理念を無批判に前提化するいわゆる左派リベラルが無力化していることは否めません。そうしたなかで今一度戦後とは何であったのかを見つめなおし、そこで私たちに残された遺産や課題を検証することが必要とされています。(「はじめに」より)

★目次
はじめに 「左派リベラル」を超える思考のために
第1回 敗戦と再出発―「戦後」のはじまり
第2回 戦後改革を検証する―戦後民主主義の実相と憲法改正
第3回 象徴天皇制をめぐって―戦前・戦後の連続性と非連続性
第4回 近代主義・マルクス主義・ナショナリズム―「戦後」をめぐる諸言説とその行方
第5回 竹内好と吉本隆明―安保闘争と「戦後」への異議申し立ての思想
第6回 高度成長以後―消費社会とポスト・モダニズム
最終回 「現在」をとらえなおすいくつかの提案

著者プロフィール 1950年生まれ
思想史、早稲田大学名誉教授
近著に『転回点としての〈現代〉を問う』(社会評論社)がある。