クドカンの流儀

トピックス, 映画・演劇・シナリオ

16年12月刊行

笑う作家読本

978-4-86565-071-6

宮藤官九郎論 名セリフにシビれて

タイトル クドカンの流儀
サブタイトル 宮藤官九郎論 名セリフにシビれて
著者 井上 美香
著者読み いのうえ よしか
発売日 2016年 12月 20日
本体価格 1600円
ISBN 978-4-86565-071-6
判型 四六版・並製
リード文 笑う作家読本! 脚本家・作家・演出家・映画監督・俳優・ロッカー……天才マルチプレーヤー宮藤官九郎。名セリフの宝庫であるクドカン作品から名・迷言をチョイス、その魅力を味わいつくす。時代を映し出す作品が再び輝きだす。
解説・目次 脚本家・作家・演出家・映画監督・俳優・ロッカー……天才マルチプレーヤー宮藤官九郎。名セリフの宝庫であるクドカン作品から名・迷言をチョイス、その魅力を味わいつくす。
いまだにあとをひく奇跡的作品『あまちゃん』を軸に、『木更津キャッツアイ』『タイガー&ドラゴン』『ゆとりですがなにか』他、時代を映し出す作品が再び輝きだす。
おっさんたちはなぜ『あまちゃん』にハマッたのか、ヤンキー愛、クドカン流のジョーク、デリカシー、家族、「地方」……いまどきの日本の姿がここにある。
○春子「辛い時も楽しい時も腹は減るんだよねえ、で、焼きそば食べたら歯に海苔つくんだよね」(『あまちゃん』より)

★目次
自虐的イントロ
【1】夢みるおっさん――果たして私は大人なのか?
【2】ダイブする――不思議の国のアリスを目指す!?
【3】 やせ我慢の美学――ジョークのない人生なんて 
【4】 デリカシーの世界――他人の問題に口出すな
【5】 恋愛痴情主義――オトコとオンナのラブゲーム 《恋の呪い》《フーフの塊》《乙女の祈り》《少年の妄想》
【6】 家族のおきて――親は偉大なり  
【7】 田舎者と呼ばないで――居場所探しの物語
【8】 いまなんつった!絶対紹介したい迷セリフ 
【9】 番外編 クドカン・ヤンキー論――あるいは居酒屋酔夢譚

著者プロフィール ライター&編集者。新聞、テレビ等で活躍。
著書『なぜ、北海道はミステリーの宝庫なのか?』(亜璃西社)『北海道歴史ワンダーランド』『増補・改訂版 北海道の逆襲』(言視舎)。



北海道新聞に紹介されました

おっさんたちはなぜ『あまちゃん』にハマったのか。
『木更津キャッツアイ』『タイガー&ドラゴン』におけるヤンキー愛とは。
人気脚本家・宮藤官九郎作品の名セリフを題材に、現代日本に生きる少年少女、中年男女の精神構造を楽しく哲学する。
著者は札幌在住のライター・編集者、井上美香さん。クドカンドラマの魅力が再発見できる。


夕刊フジに書評が掲載されました

「辛い時も楽しい時も腹は減るんだよねえ、で、焼きそば食べたら歯に海苔つくんだよね」
 これは、NHK朝のドラマ『あまちゃん』で、主人公の母親・春子を演じた小泉今日子のセリフである。『あまちゃん』はオジサンをはじめとして、それまで朝ドラを観ていなかったファンをひきつけた伝説的なドラマだ。脚本を書いたのはクドカンこと宮藤官九郎。脚本家、作家、演出家、映画監督、俳優、ロッカー等、マルチプレーヤーの名をほしいままにしている才人。冒頭にみたとおり、人生の見過ごされそうな「真実」について、具体的かつユーモアをまぶしたような、なかなかの名言を吐く。そんなクドカンのドラマや映画作品から名言をチョイスし、その魅力を味わいつくしたのが本書。同時に、「オジサンたちはなぜ『あまちゃん』にハマったのか」、「男はヤンキーかオタクに二分される」など著者独自の現代日本人論が展開されている。

『クドカンの流儀 宮藤官九郎論名セリフにシビれて』