明日戦争がはじまる【対話篇】

トピックス, 文芸, 社会問題

2023年10月刊行

シロウトが語らずして誰が戦争を語るのか

タイトル 明日戦争がはじまる 対話篇
著者 宮尾 節子、佐藤 幹夫
発売日 2023年 10月
本体価格 2000円
ISBN 978-4-86565-263-5
判型 四六判・並製
リード文 シロウトが語らずして誰が戦争を語るのか。戦争をめぐる語り口を刷新。詩で戦争を止める?「明日戦争がはじまる」で世間を騒然とさせたパンク詩人とやまゆり園優生テロ事件を追うジャーナリストが「戦争」に落とし前をつける

解説・目次 戦争をめぐる語り口を刷新する
詩で戦争を止める?
詩作品「明日戦争がはじまる」で世間を騒然とさせたパンク詩人と津久井やまゆり園「優生テロ事件」を追う硬派ジャーナリスト 同行二人、「戦争」に落とし前をつける。
〝佐藤さん、こんにちは。戦争がはじまりました。戦争が庶民に解禁されたのです。〟
〝当初から、津久井やまゆり園事件の深部には「戦争」というテーマが流れていると感じてきました。〟
「詩とケア」からはじまるやりとりは、コロナ禍、テロ、ジェンダー、障害者……をめぐり、いずれはメビウスの輪のように「明日戦争がはじまる」に向かっていく――シロウトが語らずして誰が戦争を語るのか

Ⅰ 宮尾「言えなさ」について  佐藤 ケアを開く/開かれる「わたし」 宮尾 憎むのでもなく、許すのでもなく
Ⅱ 宮尾 ねりました 佐藤 コロナ禍と戦争 佐藤 「重度の神」とはどんな「神」なのだろうか
Ⅲ 宮尾 戦争がはじまりました 佐藤「海の向こうの戦争」から「五分後の戦争」へ 宮尾 葬送
Ⅳ 詩の言葉とジェンダーと非戦の思想
Ⅴ 燃える詩人と『ハンチバック』

著者プロフィール 宮尾節子
詩人。2014年SNSで発表した詩「明日戦争がはじまる」の爆発的な拡散で各種メディアで話題になる。『ドストエフスキーの青空』『女に聞け』他既刊詩集多数。音楽家とのコラボによる詩の朗読も注目されている。1993年現代詩ラ・メール賞受賞。

佐藤幹夫
1953年、秋田県生まれ。2001年よりフリーランスとして、執筆や、雑誌・書籍の編集発行に携わる。1987年より批評誌『飢餓陣営』を発行し、現在57号。
主な著書に『自閉症裁判』(朝日文庫)、『知的障害と裁き』(岩波書店)、近刊に、村瀬学との共著『コロナ、優生、貧困格差、そして温暖化現象』(論創社)、『津久井やまゆり園「優生テロ」事件、その深層とその後: 戦争と福祉と優生思想』(現代書館)がある。