詩文集 織姫 千手のあやとり

トピックス, 文芸

2023年4月刊行

詩の新しいかたち

詩で考える――現代の「詩人」が挑戦していない領域へ

タイトル 詩文集 織姫 千手のあやとり
タイトル読み シブンシュウ オリヒメ センジュノアヤトリ
著者 村瀬 学
発売日 2023年 4月
本体価格 1900円
ISBN 978-4-86565-251-2
判型 A5判・並製
リード文 新ジャンルの提案―詩で考える―現代の「詩人」が挑戦していない領域へ。次元を異にするものが、違いをふまえながら「環」としてつながっているところを、自然科学、哲学、古代史、社会論を串刺しにして思索。詩の新しいかたち
解説・目次 新ジャンルの提案
詩で考える――現代の「詩人」が挑戦していない領域へ
古代の生きもの、植物、昆虫、ウイルスから人間まで、貧しい人から富める人まで、海底から宇宙まで、次元を異にするあらゆるものが、違いをふまえながら「わ(環)」としてつながっているところを、自然科学、哲学、古代史、社会論を串刺しにして思索する。詩の新しいかたち

わたしは不思議に思う。タンポポに風が吹き。綿毛が飛んで行くことについて。…タンポポは、世界に風があることを、どこかで感じている。 タンポポは、世界に風が吹いていることを、どこかで記憶している。……
そもそも人文の発想は、科学思考に対しては非力なのかという思いです。世界の「わ(環)」は、本当に科学の言葉でしか捉えられないのか、もっと人文の言葉は挑戦してもいいのではないかと。(「あとがき」より)

★目次 
Ⅰ 織姫・しんわ篇 竜宮と織姫 「あやとり」について
Ⅱ いきもの篇「生命糸」について アメーバ 免疫について 食虫植物 擬態
Ⅲ ひと篇 すぴのざ「エティカ」詩訳 らいぷにっつ「モナド」詩訳 アナバチとアオムシ ―ベルクソンの悩み
Ⅳ 「こっか」篇 「鉄」、この「防人」ベーシックインカムから存在給付へ

著者プロフィール 1949年京都府生まれ、評論家。
著書『初期心的現象の世界』『「いのち」論のはじまり』『「あなた」の哲学』『徹底検証 古事記』『古事記の根源へ』『『君たちはどういきるか』に異論あり』『いじめの解決 教室に広場を』『吉本隆明 忘れられた「詩的大陸」へ』ほか、多数