旅するピアノ

トピックス, 文芸

2022年9月刊行

映像が見えてくる!

ロードムービー・ノベル

タイトル 旅するピアノ
著者 伊藤 正治
発売日 2022年 9月
本体価格 1800円
ISBN 978-4-86565-235-2
判型 四六判・並製
リード文 映像が見えてくる!ロードムービー・ノベル。軽トラに乗った古ピアノが走る。終戦直前、岩手県釜石での艦砲射撃のなかで生き残った奇跡のアップライトピアノを乗せて3・11、原発事故の後遺症が残る東北地方を走る人間ドラマ
解説・目次 映像が見えてくる!
ロードムービー・ノベル
軽トラに乗った古ピアノが走る。終戦直前、岩手県釜石での艦砲射撃のなかでも生き残り、その後の長い時間を傷だらけになっても生き続けた奇跡のアップライトピアノ。コロナ禍でリストラされてしまった女性ピアニストが、ひょんなことから〝ピアノの里帰り〟を任されることに。熱烈歓迎されるはずが、またも数奇な運命が待っていた。
3・11、原発事故の後遺症が消えない東北地方をめぐる「走る街角ピアノ」は、家族の確執、精神的疾患への偏見、ドメスティックバイオレンスなどの問題を絡めながら、人間ドラマを紡いでいく。

★目次 
1 要(かなめ)
2 千晴(ちはる)
3 要と千晴
4 福島
5 釜石
6 三陸リアス式海岸
7 山あいの道
8 仙台
9 福島再び
10 相馬
11 釜石再び 
 
主な登場楽曲紹介

【主な登場人物】
室井千春
30代なかばのピアニスト。所属していたオーケストラが解散の憂き目にあって途方に暮れていたところ、気分転換に「ピアノ運搬」のアルバイトをすることになる。
津村要
統合失調症を抱えて30年間入院生活を送っていたが、現在は寛解。音信不通になっていた妹が住んでいる会津にどうしても行く必要があった。――偶然出会った千晴と要は、「ピアノの運搬」から音楽的な相棒バディとなる。

著者プロフィール 1959年生まれ。日本映画監督協会会員。日活の社員助監督を経て『微熱 MY LOVE』で映画監督デビュー。
主な作品に『軽井沢夫人(OV)』『世にも奇妙な物語 / ざしきわらし(TV)』など。
著書にノベライズの『フューリー』『シルミド』(角川書店)など。