「車いすの先生」、奮闘の記録 彼はなぜ担任になれないのですか

トピックス, 哲学・思想・心理・教育

2022年6月刊行

【学校・子ども・ケアの現場からの報告シリーズ】第1弾

障害があり「車いすの先生」である三戸学さんは、中学の数学教師歴22年。
にもかかわらず、何度希望しても担任になることができない。
それはなぜか?

シリーズ 現場から
タイトル 「車いすの先生」、奮闘の記録 彼はなぜ担任になれないのですか
著者 佐藤 幹夫
発売日 2022年 6月
本体価格 2200円
ISBN 978-4-86565-226-0
判型 A5判・並製
リード文 障害があり「車いすの先生」三戸学さんは中学の数学教師歴22年だが、何度希望しても担任になることができない。「学校の合理的配慮」という理不尽、内実のない「障害者との共生」や「教員の働き方改革」を問い直す問題提起の書
解説・目次 【学校・子ども・ケアの現場からの報告シリーズ】第1弾
「障害があるからこそ、できることがあるのです」――障害があり「車いすの先生」である三戸学さんは、中学の数学教師歴22年。にもかかわらず、何度希望しても担任になることができない。それはなぜか? 三戸さんの懸命な訴えと行政側の対応を冷静に追いながら、「学校の合理的配慮」という理不尽や見えない障壁をあぶり出す。内実のない「障害者との共生」や「教員の働き方改革」を問い直す問題提起の書。

★目次 
プロローグ 「障害のある先生」というテーマについて
第1章 「障害のある先生」、人事委員会へ申し立てをする
第2章 教員の働き方を「障害のある先生」から考える
 
第3章 三戸学さんの訴え――「合理的配慮」をめぐって
第4章 専門家は「障害のある先生」の問題をどう見るか
 
第5章 公教育の大きな変化と、障害のある先生の雇用と活躍――なにが「障害のある教員」に対する見えない「壁」をつくっているのか
エピローグ 「障害のある教師」の問題を新しいステージへ ほか

著者プロフィール 1953年、秋田県生まれ。2001年よりフリーランスとして、執筆や、雑誌・書籍の編集発行に携わる。
1987年より批評誌『飢餓陣営』を発行。
主な著書に『自閉症裁判』(朝日文庫)、『知的障害と裁き』(岩波書店)、『ルポ 闘う情状弁護へ』(論創社)、『ルポ 認知症ケア最前線』(岩波新書)、『認知症「700万人の時代」の現場を歩く』(言視舎)、『評伝島成郎』(筑摩書房)他多数