特高と國體の下で

トピックス, 近過去

17年4月刊行

森達也氏推薦!

ある在日韓国人一世が歩んだ壮絶な韓国・日本現代史

タイトル 特高と國體の下で
タイトル読み とっこうとこくたいのもとで
サブタイトル 離散、特高警察、そして内戦
著者 孫栄健
発売日 2017年 4月
本体価格 2200円
ISBN 978-4-86565-090-7
判型 四六判・並製
リード文 ある在日韓国人一世が歩んだ壮絶な韓国・日本現代史。朝鮮の人々がなぜ日本にやってこざるをえなかったか、日本による植民地支配の内実と構造について具体的に理解できる。「治安維持法」の恐ろしさとは。森達也氏推薦!
解説・目次 ある在日韓国人一世が歩んだ壮絶な韓国・日本現代史
本書の今日的意義――本書によって、朝鮮の人々がなぜ日本にやってこざるをえなかったか、日本による植民地支配の内実と構造について具体的に理解できる。「強制」云々は虚妄。
「治安維持法」の恐ろしさを知ることになる。「テロ等準備罪」はまさにこれ。
森達也氏推薦!
――今だからこそ読まねばならない。
治安維持のためのシステムはどのように暴走するのか。罪なき人をどれほど苦しめるのか。拷問の描写はすさまじい。僕たち日本人が知らなければいけない歴史がここにある。――

★目次
1 記憶よ語れ 2 移動生活時代 3 少年の時 4 暗い春 5 堺市での秘密夜学会       6 パンと労働の日々 9 東京の出来事  10 特高の取り調べ  11 わが夜と霧におちて 12 大阪地裁検事局 13 思想犯保護観察法のしたで 14 戦時下、尼崎憲兵分隊 15 B29の飛行機雲  16 新しい時代渦、帰還者のながれ 17 残された者達と、時代の分断 19 一九四八年/ふたつの国家 

著者プロフィール 1946 年生まれ。詩人、作家、歴史研究者。日中韓の古代史や中国古代数学にも詳しい。大阪市在住。
著書に『日本渤海交渉史』(彩流社)『邪馬台国の全解決』(六興出版)『「魏志」東夷伝への一構想』(大和書房)『朝鮮戦争』(総和社)『胡媚児』(ベネッセ)『言語のくびき』(影書房)『古代中国数学「九章算術」を楽しむ本』(2016年刊 言視舎)ほか。



先週・今週の紹介記事です

『特高と國體の下で』
朝日新聞7.16で紹介されました。
《本書の圧巻は、日本の特高警察にどれほどひどい仕打ちを受けたか、その拷問の内容が実にこまかく書かれている点だ。読むだに辛いが、しかしこうした描写は決して過去のものではなく、共謀罪が適用されるこれからの日本社会にもありえるのではないか。》(保阪正康氏による書評より)

中日・東京新聞6.25でも紹介されました。