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世の中の話題とうちの本

本にまつわる話題や、言視舎からのお知らせをお届けします。

『映画から世界がみえてくる』 がキネマ旬報【映画ブッキッシュ・デイズ】で紹介されました

共同通信社の映画記者として長く活躍された立花珠樹さんは、これまでも主に映画人のインタビュー書などを世に問われ、私も『凛たる人生 映画女優 香川京子』(2018年)で掲載写真について協力したことなど記憶に新しい。最新刊の『映画から世界がみえてくる 「現在」を呼吸する新作と名画』はなんと13冊目の本だという。共同通信社の会員制週刊誌に連載された映画時評集だが、新作紹介の合間に「名画再発見COLUMN」を頻繁に挟み込み、この2020年代の荒ぶる世界情勢を行間に浸透させながらも、歴史と現在のつながりも意識した構成になっている。羨ましかったのは、アメリカはイリノイ州で開催された「ゴジラ」ファンの祭典に宝田明さんが招かれた際、同行されていたことだ。宝田さんのスピーチににじむ平和への思いを、アメリカの特撮ファンが心を一つにして聞き入っていたという、その場所に私も居合わせたかった……。

宮尾節子の 『詩集 恋国』 (言視舎)が「第54回壺井繁治賞」を受賞しました。

現代詩手帖3月号の詩書月評欄(中島悦子氏担当/リアルとは何か)に宮尾節子著 『詩集 恋国』 (言視舎)を採り上げていただきました。

「戦争や飢えが無くならない理不尽な世界に精一杯の抵抗として、現実を突きつけようとする。」「『神津島には/摘んでも摘んでも/(摘まれても摘まれても)/明日また生えてくる/アシタバという/言葉がある』(「明日の言葉」一連目)。彼女は書き続ける、そんなアシタバのように。」
――熱く力強いご書評を、ありがとうございます!

いただいた 『詩集 恋国』 の感想や書評のことばを拾ってみました

(著者選)

★宮尾節子『恋国(こいこく)』(言視舎)は、今この国が直面する「新しい戦前」に抗う詩を、圧倒的な言葉の熱量をもって模索する。パンデミック、排外主義、弱者虐待、日本の軍国主義化といった喫緊の社会的テーマに挑みつつ、同時にそれが詩の可能性を広げる試みになっているのが素晴らしい。
★「それでも 言い張りたい/中空に透明なことば 張り巡らせて/蜘蛛の巣は 抵抗する――と。」抵抗する光――宮尾節子詩集『恋国』
★ルソン島の戦闘をめぐる「ヒムネ」は戦後80年の2025年刊行にふさわしい一篇。相模原事件・コロナ・戦争と同時代の詩。
★すみません!パンク舐めてました。
★「もの言う詩」は、「もの言う」ことによって、「もの言わぬ詩」よりも、さらに言葉にツヤとチカラを持ったのか。宮尾節子さんの新詩集『恋国』(言視舎)は、読む人をぐいぐい引っ張る。これほどの凄みを感じさせる詩を読んだのは久しぶりだ。真顔の抒情詩。
★宮尾節子さんの新詩集『恋国』より「霧島」ー―恋も国家も分かち合えないと 思い知ったら 共に生きるしかない。それには魔法がいると、事件当時50年前の大ヒット曲サンタナの「ブラックマジックウーマン」を共振させる。昨年の現代詩手帖で気になってた凄い詩です。
★宮尾さんの言葉は、本気の言葉だ。
★言葉の限界を嘆くのではなく、その限界を「抵抗の場」として肯定する成熟した視線がある。詩の欠落が、世界の欠落を照らす。その逆説を、詩は確かな力で示している。
★泣きそうと思ったらもう涙ぐんでいた。詩集を読んで泣いたの、いつぶりだろう。いや、初めてかもしれない。反戦平和に貫かれた宮尾節子さん渾身の詩集です。
★号泣しました!

作家の藤沢周氏からご感想をいただきました。

許可を得て掲載いたします。

《髙橋順一先生著『戦後史再入門』、とても素晴らしい本。一気に読みました。
この選挙で日本人の主体の実態について想い、鬱々としていたのですが、この本から
補助線を引
かせていただいて未来を見据えていきたい気持ちになりました。
それにしても、髙橋順一先生の歴史深層の把握力、さすがです。とても勉強になりま
した。》

『混迷を生き抜くための戦後史再入門』

東京新聞 10/11付 に紹介されました

『いま、吉本隆明を問う』

昨年、3日間にわたる吉本隆明を追悼し行われた催しには、かつての全共闘運動の体験者が集まり、
吉本思想を語る講演・対談・シンポジウムの発言を3部構成で記録。

はなこタイムスに紹介されました

『2都物語 札幌・東京』

地域報道サイト「ひばりタイムス」と「はなこタイムス」の連載記事から2冊の本が生まれた。東久留米市に約60年暮らす杉山尚次さんが北多摩の歴史と風土にさまざまな角度から迫った『西武池袋線でよかったね』と『2都物語 札幌・東京』(鷲田小彌太さんとの共著)。自身の体験と記憶を交えながら写真とともに書物と現地を散策する2冊からは、見慣れた風景とは少し違った北多摩の姿が浮かび上がる。

 『西武池袋線でよかったね』(交通新聞社新書)は「ひばりタイムス」に連載したコラム「書物でめぐる武蔵野」をベースにまとめた。西武池袋線沿線はかつて著名なマンガ家が住まい、西武埼玉ライオンズの本拠地があるといった個性を有する一方、全体に均質で画一的な「郊外」が広がる。そんな〝微妙な〟エリア北多摩の新たな一面、知られざる姿を関連する書籍のほかマンガ、音楽、ドラマを縦横に引用しながら探り出している。

 キーワードは鉄道、団地、郊外化、川、軍都など。吉祥寺―田無―東久留米と南北に走る「幻の井の頭線延長計画」の路線とは? 大泉学園駅の「学園」は何を指すのか? 玉川上水を造ったとされる玉川兄弟は実在したのか? 地域にまつわる謎解きや推理、仮説が繰り出され、意外な事実も示される。「東久留米団地は軍事施設跡に建てられた」「渋谷も武蔵野だった」「古代の武蔵国には朝鮮系渡来人の里があった」「新座・東久留米・清瀬の境には在日米軍基地がある」――。

 団地や郊外化に関する考察は戦後日本社会の変質をあぶり出し、古代史から現代に至る歴史への言及は地域が宿す独自の文化をすくい取っている。次々に登場する書物の筆者を挙げると、桐野夏生、国木田独歩、村上春樹、太宰治、原武史、柄谷行人、川本三郎、宮台真司……。すなわち本書は地元を新たな視点で捉え直す異色の読書ガイドにもなっている。

 『2都物語 札幌・東京』(言視舎)は高度成長期、札幌と東京の郊外に造成された2つの「ひばりが丘団地」から、郊外が映し出す時代を論じている。2部構成で第1部は哲学者の鷲田さんが郷里の札幌・厚別の変遷をたどる。第2部は杉山さんが「ひばりタイムス」と「はなこタイムス」に掲載した記事に加筆した文章からなる。

 東久留米市・滝山団地で撮影したNHKドラマ「団地のふたり」から展開する団地論のほか、田無と保谷の発祥地、東久留米市の古代遺跡、武蔵国に広がったオオカミ信仰など、忘れられつつある地元の歴史を掘り起こしている。

 一見、似たような風景が続く郊外の北多摩にも固有の〝顔〟がある。そこに光を当てた2冊。前著のイントロダクションで杉山さんは「なんにもないと思われている土地にも歴史がある。それをちょっと知るだけで、『まち』が違ってみえることだってあるはずだ。…最近、団地がにわかに注目されだしたように、新しい価値を見つけるにはもってこいの地域だと思う」と記している。

毎日新聞4/5 【今週の本棚】 に紹介されました

『60歳からはアニメ三昧』

還暦を過ぎた元書店員がつづる体験史
「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」「クレヨンしんちゃん」の魅力など、納得の記述が随所に
放映当時の政治、事件、国際情勢も盛り込まれ、アニメを起点とした昭和~平成の風俗史としても