産経新聞【産経書房】欄で紹介されました
6/25(日)付
★TV一強時代の輝き★
青春、ビジネス、政治ものなど数々のドラマづくりの舞台裏や俳優たちとの人間模様を紹介
背景にある社会現象や「時代の空気」とのかかわりを冷静に考察
――脚本家・小林竜雄様の評です――
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本にまつわる話題や、言視舎からのお知らせをお届けします。
6/25(日)付
★TV一強時代の輝き★
青春、ビジネス、政治ものなど数々のドラマづくりの舞台裏や俳優たちとの人間模様を紹介
背景にある社会現象や「時代の空気」とのかかわりを冷静に考察
――脚本家・小林竜雄様の評です――
岡 崎 勝(名古屋市立小学校非常勤講師)
みなさんご機嫌いかがでしょうか。今までにない酷暑の毎日ですね。八月も終わろうとしているのに!
さて、今回のお手紙は,ボクの新刊『学校バトルを真面目に楽しむ:考え方と行動の方法』(言視舎(げんししゃ)2023年8月31日刊)のご紹介です。
*以下、過激と思われる表現がありますので、ご注意ください。
ボクはず〜〜〜〜っと、公教育義務教育学校という現場にこだわってきました。本書でも書いていますが、不登校の子どもたちには「無理して学校へ行かなくてもいいよ」といいつつも、「学校もけっこう面白いところだよ」と思ってもらえるように仕事を続けてきました。なぜなら、子どもにもボクら教師にとっても「学校も社会」だからです。そして、基本原則として、学校は子どもたちの「生活の場」だからです。この考えは少しもゆるぎません。
そして「社会を変えようとする気持ちがないのに、学校が変わるわけがない」とボクはずっと思ってきましたし、それは歴史も証明しています。教員は学校の中にいながら、社会に生きているという自覚を持って、社会に目を向ける必要があるということです。学校の問題は社会の問題なのです。
たとえば、GIGAスクール構想をはじめ、ICT、デジタル社会、コロナ感染症対策と学校との関係とその問題を本書でもかなりしつこく論じました。正直、誰が見たってコロナ感染症パンデミックは学校教育におけるショックドクトリンを招き、私たち教員の多忙化をよそに、テック企業と製薬会社が大儲けしていることが分かります。
教育評論家や教育研究者、現場教員たちの多くは、学校現場の具体的な問題や課題から、「忙しい」とか「すでに決まったことだから」「文部科学省の方針だから」という理由で根本的に論議することを避け、逃げ腰です。1980年代に「学校それ自体を問題にする」というイリイチやホルト、周郷博ら多くの先達の学校批判にも、ほとんどの教育評論家や研究者達は、完全に腰が引けていました。同じように今回もGIGAスクール構想の「善いところを見て、現場でいかしていくことを追求しよう」という方向で右にならえをしてきました。
そもそも政府御用達のGIGAスクール構想ありきで教育を論じています。本書でとりあげた現実的で具体的な学校の批判や問題の指摘と検討は、こうした「事なかれ主義」でしかモノを考えようとしない、教育関係者、同業者や研究者への「異議申し立て」でもあります。本当に、現場の声を聞いて、現場をよく見て、真面目に真剣に考えてみろよ!と言う気持ちです。
この時代に、社会改革として学校改革を捉えずに学校に引き込もってどうするんだと思います。自分の労働条件を改善していく運動は「社会運動」なのです。現場で声を挙げていくことしか選択肢はないと思っているのですが……。
そういえば、1960年ごろからの政治の時代、「反戦平和」でなく、教員の中に「教師は授業で勝負する」と言っていた人たちがいました。しかし、「教師は授業でも勝負する」のであって、「教師は授業だけで勝負するのではない」と思うのですが。
本書は、学校が「バトルフィールド」であるという認識で展開した「教育実戦記録」です。ぜひとも、ご一読を。そして、多くの方にご紹介ください。
2023年8月30日
6/25(日)付
『天災か人災か? 松本雪崩裁判の真実』

★子の無念晴らした母の執念★
「雪崩は予測できたか」をめぐる法廷論争を経て完全勝訴をつかむまでの、人間味あふれるドキュメント
我が子の無念を晴らしたい母親の執念と、その思いに寄り添う弁護士の奮闘ぶりに胸を打たれる!
6/26(月)付
★前代未聞の恐怖★
主要人物が次々と消されていく、その事件の背景にあるものは?
深く関わっているのは、原発の問題だ。
技術も知識もない敗戦国日本の人間が、過酷な事故と常に背中合わせの原子力発電を担うという悲劇――。
スケールの大きさ、個性的な登場人物……きわめて難しい問題に果敢に挑んだ小説!
脚本執筆の指南書
連ドラの優れたパートを抜き出すことで、具体的に技術を伝授!
脚本の美点が率直に説明され、作品の魅力を感じ、またドラマが見たくなる
組合関係の友人さんから送られてきた、著者が所属する独立組合横校労の機関紙「月刊横校労」に、読者からの「Q&A」として書いたものを加筆して出したという本。
私はその「月刊紙」の頃からの読者でもあり、楽しく?読んだ。
とは言え、ここに出てくる教員悩みごとは、ある意味よくあることながら深刻。「子どもが『なんでオレだけ?』⇒ふてくされ…」「うるさ型の親が『評定を変えろ』と…」「夏休み明けあたりから不登校に…」「ベテラン校長が『子どものために』という言葉に、つい説得させられて…」「『トイレ清掃』の目的は?」「卒業生にお金を無心されました」「先生どうしの恋愛ごとがこじれて…」「部活でヘトヘトです…」「管理職の横暴にどう対抗したら…」
これら実際のQに、、赤田さんのするどい観察眼、分析力で、ていねいにかつ「きれいごと」ではなく=「空気を読まずに」ピシッと答えてゆきます。
あー、こういうことあるなぁ、その時どうしたかなぁ?と思いつつ、共感したり、反省したりしながら読みました。
すごい。
(小学校教員(現在非常勤講師『お・は』編集人 『ち・お』編集協力人 アーレの樹理事)
赤田圭亮著『空気を読まない「がっこう」悩みごと相談』(言視舎刊)は教員に是非読んで欲しい本だ。赤田さんとは何冊か一緒に本を作ってきたが、対談するとほぼ共感することが多すぎて対談にならないと評されたことがある。
ほとんど、気をつかわずに話しているのだが、お互い苦労が似たようなケース(何がとは言わないが(笑))なので、きっと、「やってらんないよね」「そうそう」ってな感じが多いのかもしれない。いやはや、やってられないことが多すぎる……。
さて、本書はQ&A形式で構成されているが、一つ一つが役に立つ。役に立つということはリアル現場で使えるということだ。リアル現場で使えるということは本質的だということで、的を射ているということだ。
しょっぱなから衝撃的な例を示す。中学校の初任者教員からの「生徒の問題行動が増えた」ので指導するが、ますます子どもが離れていくような気がする。どうしたらいいのか……という質問に対して答えはこうだ。「生徒の話は最後までちゃんと聞くことと、なるべく大きな声でわかりやすく話すこと」「心や気持ちがそう簡単に通じ合うことなんてありません」だ。
「話を最後まで聞く」というのを、そんなの当たり前ではないかという先生も多いかもしれない。しかし、本当にそうか。子どもの話を「ちゃんと聞く」のは実際にすごく大切で、これは中学生に限らない。相手が話し始めた瞬間に「あ、こういうことだから、こうなるから、こうすればいいし、こう言おう」などと、すでに教員の方が作動してしまっている、あるいは、指導の準備ができてしまっている場合が結構ある。
「大きな声でわかりやすく」も同じ重要なことである。例えば、「あんなに説明したのに……」と先生が言っても、「それはアナタの感想ですよね」(笑)なのだ。自分が言ったつもりで、そして確かに言ったかもしれない。そこまではいい。しかし、言ったからといって、子どもが聞いているとは限らないのだ。ここの現場のリアルに向きあう必要がある。
この本は、重要な子どもとの関係を検証する重要な視点がたくさん含まれている。赤田さんは中学校の教員だったが、そして本書も中学校現場の事例が多いが、小学校でも、いや高校・大学でも十分に通用する話である。ま、とにかく、読んでみて欲しい。おもしろいこと請け合う。