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世の中の話題とうちの本

本にまつわる話題や、言視舎からのお知らせをお届けします。

『東京「消えた山」発掘散歩』の書評が 朝日新聞(5月13日付)読書欄に掲載されました

『すぐわかるユーロ危機の真相』の著者、米倉茂さんが 佐賀新聞 政治経済欄に 取り上げられました

『東京「消えた山」発掘散歩』 『番町麹町「幻の文人町」を歩く』の書評が夕刊フジ(4月27日号)に載りました

週刊朝日4月20日増大号の週刊図書館に 『吉祥寺 横丁の逆襲』が取り上げられました

【70年代の再開発からの街の変遷とともに、著者自身の丹念な聞き取り調査を下地に、今も健在のお店の歴史やエピソードが掬い取られている。
住んでみたい街ランキング首位「吉祥寺」の魅力の深部がわかる。】

鷲田小彌太さんのHPで『過剰論』が取り上げられました

鷲田小彌太さんの書評です。
出典http://www8.ocn.ne.jp/~washida/index.html

専門家が素人にも分かるように、程度を下げずにわかりやすく書いてくれた本に出会うと、もうそれだけで手放しで嬉しくなる。そしてそんな本に出会った。高橋洋児『過剰論 経済学批判』(言視舎 2012.1.31)である。

 しかもこの著者はわたしの処女作『ヘーゲル「法哲学」研究序論』(新泉社 1985)を評してくれた最初の人で、故廣松渉さんの強い影響を受けた、年代も思想系譜もよく似た、よく知る人たちのあいだでは「よーチャン」とよばれる、性きわめて好ましい人である。といっても数回お会いしたにすぎないが。

高橋さんもわたしもかつてはマルクス主義者であった。高橋さんはいまなおマルクス主義者である。わたしは反共産主義者だが、マルクス者であるとは思っている。

 マルクスのすごいところは、①資本主義=資本制システムの「自然力」(無意識)は過剰生産力にある、と理解したことだ。②だが資本主義は過剰生産力という盲目的な力をコントロールできないから、コントロールする内的機制(メカニズム)をもたないから、資本制を廃止しなければならないと考えた。正確には「仮定」(=想定)した。

 わたしは①は正しく、②は間違っている、よくよく考えられていない、と考える。この点では、高橋さんも同様であろう。

 問題は資本主義が不断に生みだす、資本主義であるかぎり不断に生みだされる過剰生産をどう「処理」するか、はたして処理可能か、ということになる。

 高橋さんは、資本制を乗り越え可能なもの、廃棄可能なものとみなしているかどうかの、態度表明をしていない。ちなみにいえば、廣松さんは廃棄すべきだと考えていた。わたしは資本制は廃棄可能ではない、してはいけないと考えている。理由は二つあって、一、資本制は常に自分の限界を自生的に(盲目的に)超えて行く、この意味で資本制は廃棄不能である、二、資本制は過剰な欲望を無制限に発現しようという人間の本性(自然)に適合したシステムで、資本制の廃棄は人間本性の、したがって人間の廃棄を意味するからである。

 したがって資本制の危機は資本の本性に適ったやり方で克服するのがいいし、人間の本性に逆らわない形で進めるほかないのだ。投機の縮小や欲望の過小で対応するととんでもないことになる。

 高橋さんの『過剰論』を丁寧に読めば、このわたしの二つの主意をインプリシットに(隠れた形で)認めているように思える。したがって世界金融危機や同時恐慌の原因を、金融とりわけ投機の暴走とする誤りを、否定する。投機資本をバブルやその崩壊の元凶とするのは俗受けする誤謬であるのだ。投機家も「安く買って高く売る」というあたりまえの経済活動をしているので、生産者が高く売ろうとし、消費者が安く買おうとする行動(経済合理性)と同じである。

 本書は一見すれば経済学者にしか読めないような体裁をとっている。ちょっと残念だ。しかし頁を追い、内容をひとつひとつ追って行くと、読みやすいだけでなく、とても具体的(リアル)なことがよくわかる。本書のように理論的と具体的が両立する経済学の本はきわめて少ない。とくに、「はじめ」と「環境ビジネス」でとりあつかう東日本大震災の論述に注目してほしい。情緒と時流に乗って「原発即時完全廃棄」などを叫ぶ学者連中とは違って、経済科学(サイエンス)の良識(ボンサンス)が見事に体現されている。

 個々の論点やその解決策にはわたしなりの異論はあるが、本書は長い間かかって到達された高橋経済学の勝利ではなかろうか。古希を迎えつつある経済学者は良き人間理解者でもあったことを知って、とても充実した気持ちになることができた。ぜひみなさんにもお薦めしたい。

3月3日の夕刊フジに『東京おもちゃ美術館の挑戦』が取り上げられました

【初めて見るおもちゃを前にして、親子が一緒に「どうやって遊ぶか」を考えるだけで、コミュニケーションは深まるはずだ。この本には、このような考えに基づく子育て、教育、福祉などの活動とおもちゃの専門家たちが紹介されている。】

東京新聞に『東京おもちゃ美術館の挑戦』が取り上げられました

【年々、幅が広がる美術館の活動に加え、美術館の運営以外は見えにくい委員会の活動を紹介。

委員会は、おもちゃの専門家を育てて社会貢献することを目的に1987年に設立、美術館は2008年に新宿区の廃校で開館した。

同書は、3部構成で、1部は、NPO法人の認定資格「おもちゃコンサルタント」、西村知美さんはじめ10人がそれぞれの活動を報告。
2部は、おもちゃ美術館の魅力の紹介。委員会の活動を紹介する3部では、木育事業や、東日本大震災の被災地におもちゃを届けた支援活動などを紹介している。

馬場清事務局長は、「本を通して、おもちゃや遊びの力を感じてほしい」と話す。】