文芸 · 2016.05
鶴見俊輔
これまでの鶴見像を転換させる評伝。没後1年、鶴見思想の何を継承するのか?出自の貴種性を鍵に戦前・戦中・戦後・現代を生きる新たな鶴見像と、「日常性の発見」とプラグマティズムを核にした鶴見思想の内実に迫る評伝決定版
内容紹介
《シリーズ 第7弾》 これまでの鶴見像を転換させる評伝
鶴見俊輔が生涯を費やしたのは己の「貴種」との格闘だった。
鶴見俊輔が自らを語る際、頻発する「虐待する母の像」。それは何を意味するのか? そして、なぜかれは、それに固執したのか? 祖父・後藤新平―父・鶴見祐輔―母・愛子という流れにある出自の貴種性を鍵に、戦前・戦中・戦後・現代を生きる新たな鶴見像を提出するとともに、「日常性の発見」とプラグマティズムを核にした鶴見思想の内実に迫る評伝決定版!
没後1年 鶴見思想の何を継承するのか
★目次
Ⅰ 「貴種」を体験する 第1章 幼年期――「貴種」の芽ばえ 第2章 少年期――「貴種」のおごり、「悪人」への親和 ほか
Ⅱ アメリカにて 第4章 戦時中の体験 ほか
Ⅲ 日本からの出発 第6章 「日本語を失う」という体験から 第8章 最も大事な思想――「日常性」の発見へ ほか
Ⅳ 六〇年代思考 第9章 プラグマティズム 第11章 天皇制・転向・戦争責任の問題へ
Ⅴ 人生の「折り返し」から 第14章 三・一一、原発事故を受けてほか
著者プロフィール
1949年京都府生まれ。現在、同志社女子大学教授。
著書『初期心的現象の世界』『「いのち」論のはじまり』『「あなた」の哲学』『自閉症』『次の時代のための吉本隆明』『徹底検証 古事記』『古事記の根源へ』ほか、多数。