文芸 · 2013.06
石原吉郎
寂滅の人
壮絶な体験とは人に何を強いるものなのか?詩人石原吉郎を再発見し、生きることの意味、倫理のあり方を問い直した著者「幻の処女作」
内容紹介
壮絶な体験とは、人に何を強いるものなのか?
ラーゲリ(?A強制収容所)で八年間、過酷な労働を強いられ、人間として、体験すべきことではないことを体験し、帰国後の生を、いまだ解放されざる囚人のように生きつづけた詩人・石原吉郎の苛烈な生と死。
「忘れられた」詩人を再発見し、生きることの意味、倫理のあり方を正面から問い直した、著者「幻の処女作」ついに刊行!
★『望郷と海』を読んだのは二書繧フ後半だった。…「ここにおれとおなじような人間がいる」と思ったのだった。むろん時代がちがう。年齢がちがう。体験の質と量がちがう。が、孤独が似、自己愛と自己嫌悪が似、人間への反感が似、痛々しさが似ている、と思われたのだ……『まえがき」より
★目次
▼第一章 喪失 あるいは私
▼第二章 望郷 あるいは海
▼第三章 非在 あるいは時
▼第四章 関係 あるいは点
▼第五章 幼年 あるいは母
▼第六章 新生 あるいは信
▼第七章 単独 あるいは夢
▼第八章 寂滅 あるいは歌
▼補遺 書き出しの美学
著者プロフィール
1947年大分県生まれ。評論家。
著書『まれにみるバカ』『白洲次郎的』『大和よ武蔵よ』『最後の吉本隆明』ほか、多数。