その他 · 2011.12
世界史の中の長崎開港
交易と世界宗教から日本史を見直す
『バテレン追放令』でサントリー学芸賞を受賞した著者が中世〜近世の港市・長崎を中心とした交易世界を鮮やかに描き出す意欲的論考。
内容紹介
「バテレン追放令」でサントリー学芸賞を受賞した著者が、中世〜近世の港市・長崎を中心とした交易世界を鮮やかに描き出す。
日本史では馴染みの薄いイスラーム世界を含めた「世界史」的視野に立ち、日本社会の歴史的な国「を捉えなおし、さらにはイスラム教、キリスト教、仏教(禅宗)の比較宗教論を含む意欲的論考。
本書で追究されるテーマ⇒なぜ中世日本は「冊封体制」の外に立てたのか、なぜ近世長崎では「唐人」は日本人と雑居していたのか、なぜイエズス会が南蛮貿易に関与したのか、なぜ宗教者・禅僧が貿易を担当できたのか。また、「世界」を席捲したイスラーム商人たちはなぜ日本に及ばなかったのか、ザビエルらはイスラームの東限をなぜ突破できたのか……その背景には、「肉の蘇り」を言うイスラム教に対し、「霊魂不滅」を信奉する日本とヨーロッパキリスト教に共通する精神的な土壌があった。
著者プロフィール
1940年生まれ。東京大学文学部卒。弘前大学名誉教授。
著書:『下人論』(日本エディタースクール出版部 1987年)。『バテレン追放令』(同 1989年、サントリー学芸賞受賞)。『港市論』(同 1992年)。『楽市論』(法政大学出版局 2009年)